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なぜ、ローソンの看板から「L」が消えたのか?

先日、とあるニュースが
日本中で話題になりました。

その見出しは
「ローソンの看板から『L』消える」というものでした。

このニュースは
結果的に話の舞台となったローソンの店舗に
大きな宣伝効果を生んだので
PRの成功事例としてこの場所でも共有したいと思います。

話の発端は
愛媛県の道後温泉に位置するローソン道後ハイカラ通店の看板から
「L」の文字が消えている、
という利用者からの指摘でした。

この店舗は
夜になると看板の
「LAWSON」の文字の灯りがつく仕組みに
なっているのですが、
なぜか、「L」の文字の電気だけ
消えていたのです。

店主に聞くと、
「実は2年前から灯りが切れていた。あえて修理もしていない」と説明。

なぜ、「L」の文字だけ消したままでいるのか?

理由は、
「L」の文字の所にツバメが巣を作っていて
ライトを付けると子育ての邪魔になるから、
というものでした。

さらに店主は、
ライトを修理するには
構造上、巣を一度壊さなければいけない。
壊すことによって
ツバメが帰ってくる場所を失うことになってしまうかもしれないので
そのままにしてある、と説明。

この理由に
多くの人が感動し、共感。

さらには
テレビ関係者の耳にも伝わり、
取材された
という流れでした。

言うまでもなく、
取材対象となった
ローソン道後ハイカラ通店には
テレビで報道後、
他のマスコミ関係者からも取材依頼の電話が殺到。
さらに、
多くの観光客もこの店を訪れました。

ではなぜ、
数ある神対応ストーリーの中でも
テレビはこの話に食いついたのか?

それには
いくつかポイントがあります。

まず、大きな理由として、
このストーリーには
「感動」と「共感」があったからです。

テレビは
「感動」「共感」「驚き」「発見」に
飛び付く習性があります。

このストーリーは
このうちの「感動」と「共感」の2つを
抑えていたのです。

おまけに
ローソンの看板から『L』消える、というタイトルには
「驚き」もあります。

これらが
この店舗がPR的に大成功をおさめた理由です。
(もちろん、狙っていたわけでは無いと思いますが)

あなたの商品やサービスには
こういった「神対応」のストーリーは
ありませんか?

今回のケースに関しては、
運の要素がほとんどで
中々、狙って実現出来るようなPRでは無いですが、
ーー
普段から「神対応」を意識する
ーー
ことで
テレビ取材が舞い込む可能性は
上がります。

この事例から学び、
「いつ・誰が・どこで」見ているか分からないということを
頭の片隅に置いて
普段から「正しい行動」をとるよう
オススメします。

現役放送作家 テレビPRコンサルタント
知久哲也(ちくてつや)